茗荷谷クラブ見学報告

東京都文京区の茗荷谷駅近くにある青少年健康センター「茗荷谷クラブ」は、いじめ・不登校・ひきこもりなどの青少年のさまざまな問題の解決に1980年代から取り組んできたボランティア組織で、とくに「ひきこもり」への取り組みではパイオニアの一つ、と言えるのではないでしょうか。

▼公益社団法人 青少年健康センター 茗荷谷クラブ
http://www.myogadani-club.com/index.html
http://www1a.biglobe.ne.jp/myogadani/about.html

すみません、ゲームばかりしていて写真を撮るのを忘れたので、
ホームページから拝借しました。。。

「社会的ひきこもり」の定義者、研究者として有名な、斎藤環先生も、この青少年健康センター内にあるクリニック絆での診療がスタートだったそうです。

前から見学に行きたいと思っていましたが、なかなか果たせずにいました。
ようやく、10/20にご家族のEさんと一緒に見学することができました。

見学したのは、平日の夜の「ゆったりスペース」です。
参加者は昼、学校に行ったり、働いていたりしている方々が多いとのこと。
8畳くらいの部屋に、この日はメンバーが15人くらいいらしていたでしょうか。皆さん、20~30代だったと思います。

雰囲気は、フリースペースに似ています。皆さん、談笑したり、ゲームをしたり(混ぜていただきました。楽しかったです!)、ギターを弾いたり、スタッフの方と話したり、思い思いに過ごされていました。

とても、アットホームに感じました。また、皆さん、とても穏やかで優しい!

うちの大広間&多世代ごちゃまぜと違って、狭めの部屋に若い人ばかりで、大学のサークル室を思い出しました。そんな雰囲気です。

皆さん、何か「生きづらさ」をかかえてらっしゃるようには見えません。また、とても気遣っていただき、見学者なのに、楽しく過ごさせていただきました。

2時間ゆったり過ごして、最後は、メンバーのギター伴奏で、みんなで歌を歌って締めでした。みんなで歌うっていいですね。ちょっと真似したいです(笑)。

スタッフの方からご説明までいただいてしまいましたが、

●居場所、社会技能訓練(SST)
※SSTはコミュニケーションや社会スキルなどをみんなで訓練する活動をいいます。

●社会参加準備支援

※演劇、スポーツ活動への参加、社会参加コーディネーターによる相談

●社会参加
※一般と変わらない時給で就労を受け入れてくれる企業があるそうです。
※文京区社会福祉協議会との連携による福祉ボランティア参加もできるそうです。

などの「社会参加」までのプログラムがしっかりありました。それぞれのステップごとにグループが分かれ、ステップアップできる仕組みです。これが大きな魅力だなと感じました。

また、斎藤環先生がかかわっている家族会もあります。

やはり、パイオニアだけあって、内容が充実していました。見学の成果を、うちにも取り入れたいと思います。

余談ですが、社会福祉協議会との連携ができたのは、つい数年前とのこと。やはり、医療系と福祉系って、むずかしいんですね(笑)。

うちは、かすみがうら市社会福祉協議会によるフリースペースなので、雪入ふれあいの里との連携は着々と進んでいますが、ほかにもボランティアの場、などがあってもよいかと思いました。

あと、医療系の方あるいは研究者の方もかかわってくれないかな。私の仕事の伝手も使って、がんばりますか!

茗荷谷クラブのスタッフの皆様、メンバーの皆様、本当にありがとうございました!!!

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▼公益社団法人 青少年健康センター 茗荷谷クラブ
所在地:112-0006 東京都文京区小日向4-5-8 三軒町ビル102
電話(代表):03-3947-7636
FAX: 03-3947-0766
メールアドレス:info@skc-net.jp
受付時間:月曜~金曜(祝日を除く) 10:00~17:00

●センターの説明
1980年代に入って深刻さを増した青少年の登校拒否、いじめ、無気力、ひきこもり、校内暴力、家庭内暴力、摂食障害等々の問題について、本人・家族・学校関係者・さらには地域社会の方々とかかわりながら、多面的・多角的にその円滑な解決を図るため、ボランティア活動をしていた医師、カウンセラー、教職者、ソーシャルワーカーその他の有識者が集まり、1985年に任意団体『青少年健康センター』が発足しました。
その後『精神的社会不適応等青少年の行動上の問題に対し、適切な相談・指導を実施して、青少年の健全育成と公共の福祉増進に寄与する』ことを定款上の目的に掲げ、1990年に総務庁所管(当時、2001年1月からは内閣府所管)の公益法人として許可を受けました。
2014年4月1日、公益法人制度改革に伴い、『公益社団法人 青少年健康センター』として、新たにスタートしました。(営利を目的とする団体ではありません)。
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